第255回見学会・北条氏照の城郭シリーズそのⅢ

謎の山城・浄福寺城と氏照

今回は「北条氏照の城郭シリーズ」第3弾として、東京都八王子市にある浄福寺城の見学をメインとする企画であります。八王子城の北約2㎞に位置する浄福寺城は、従来の研究では、北条氏照の初期の居城(由井城)という説(齋藤慎一氏説)と、天正18年の秀吉軍の八王子城攻めに備えた出城的城郭(西股総生氏説)という説がありますが、同城の縄張を丹念に観察し、年代観や築城者について皆さんと一緒に考察したいと思います。久しぶりの本格的な山城登山となりますが、早春の息吹を肌に感じつつ、標高360m(比高150m)をゆっくり、しっかり踏破いたしますので、ご期待いただきたいと存じます。どうぞお誘い合わせのうえ、お申し込みください。

  • 実施日:平成29年3月19日(日曜日) *小雨決行 荒天の場合コース変更あり
  • 見学先:東京都八王子市 ・小田野城 ・浄福寺城
    〔脚力レベル: 4/5 ★★★★☆ 〕
  • 参加費:会員6,000円 ・非会員6,500円  当日バス内で集金
  • 乗り物:市沢バス
  • 集合場所:静岡駅南口〔ロータリ交差点付近〕
  • 身支度:山道は険しい場所がありますので服装・装備は万全に! ・弁当飲物
  • 担 当:望月副会長・宮川理事
  • 締切り:3月15日(水)迄に必着。
  • 申込み: こちらから(非会員の参加も大歓迎)
    ※メールには必要事項および乗降希望場所を明記してください。
  • 日 程:8:00 静岡駅南口発 → 東名・静岡IC → 8:50愛鷹 PA(休憩)→ (圏央道) → 10:20 八王子西 IC → 10:30~11:15 小田野城 → 11:30〜15:30 浄福寺城見学(山上で昼食)→ 15:40 浄福寺城・駐車場発 → 15:20 (圏央道)八王子西 IC →  16:20~16:40 圏央道厚木PA(休憩・買物)→(圏央道・東名)→ 18:00 愛鷹PA → 18:50 東名静岡IC → 19:00 静岡駅南口帰着・解散

【小田野城】八王子城の北東約2㎞の丘陵先端部に立地する。丘陵の上面(推定本曲輪付近)は1970年代の土取り工事により大きく失われてしまい、現在遺構として確認できるのは北側の腰曲輪状の段築と東側の虎口状遺構のみである。昭和53年(1978)には都道建設に際し発掘調査が行われ、枡形状遺構や腰曲輪、堀等が検出された。その結果、工事計画は変更されて城の地下にトンネルが通され、残された遺構は保存措置がとられることとなった。同城は北条氏照の家臣小田野氏の「屋敷」であるという説もあるが、発掘調査報告書では八王子城の出城的機能を果たしていた城郭ではなかったかと考察している。

【浄福寺城】八王子城の北側約2㎞、北浅川に南面する山塊の東端近くに築かれた山城で、新城、案下城、松竹城、千手山城など様々な別称がある。麓から山頂の主郭(本曲輪)までの比高は160mほどあり、主郭から北西に伸びる主尾根を軸に、主尾根から東・南東・南などに派生する尾根に曲輪や堀が設けられている。遺構は連続する堀切や竪堀、土橋、桝形状虎口等、山城として見るべき遺構が多く残存している。
城の南麓には大永5年(1525)に地域の土豪であった大石氏の開基と伝わる浄福寺があり、近世の地誌類では、浄福寺城も同氏の居城であったとしている。一方、1980年代に田中祥彦氏や八巻孝夫氏は、武田軍に備えた北条氏照の築城であると考察し、氏照と同城の関係性を重視した。更に近年、齋藤慎一氏は滝山城に移る前の氏照の初期の居城であったとの説を示したが、西股総生氏はそれに対し天正18年(1590)の対豊臣戦に備えた八王子城の出城的城郭であったと唱えており、築城主体や年代観については定まっておらず、謎の多い山城である。

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