第263回見学会の報告

山中城本丸に立つ城址碑前で

今回の「今川氏の西三河制圧と山中城・岡崎城」見学会は、前回に引き続き「今川義元公誕生500年プレ事業」の一環として行いました。当日は晴天で歩くと汗が出てくるほどでした。

今川軍が築いた山中城を羽栗集落から望む

東海道に向かう尾根を遮断する大堀切

最初の山中城は、もともとは西郷氏の居城でしたが、その後松平氏の居城となり、後に今川氏の西三河攻略の拠点となっています。しかしその後徳川家康により改築されており、水野会長より事前に山中城の築城を検証し、今川の築城痕跡をさがすことを求められました。大手口より登りましたが遊歩道が整備されておりスムースに歩くことができました。山頂付近を中心に、空堀・曲輪・土塁等の遺構が残されており非常に見出がある城郭でした。徳川の関東移封により廃城となりましたが県下最大級の規模を持つ山城であり、連郭式の城郭として理解できる城址でした。

次の「小豆坂合戦場跡」は、今は道のわきに記念碑がたっているだけの場所で少しさみしいと感じたのは、私だけでしょうか。ここでは、義元の西三河制圧に伴う織田信秀との合戦あとで多くの人々が眠っています。

古絵図を用意した奥田氏の説得力のある見解

今川軍が勝利した小豆坂の合戦場跡

次は岡崎城、ここでは岡崎市文化財保護審議会委員であり愛知中世城郭研究会(代表)の奥田敏春氏に特別講師をお招きし、近年の発掘成果や整備事業等について熱い言葉で説明を頂きました。特に公園内を飛び出し、当時の城郭の痕跡を説明されその大きさに改めて驚きました。また石垣を巡り当時のもの、再建されたもの等を見物しました。

本丸前面に構える大馬出(持仏堂曲輪)の青海堀も圧巻

二の丸東側の「東切通」の古い石垣遺構

石垣めぐりコースが通常の見学コースにあり、「もの言わぬ歴史の証人・・・石垣」ということで岡崎産の花崗岩が使用された様子を見た上で、岡崎城の複雑な縄張りを再度見直しました。(桜の季節はきれいだろうな

今回は、山中城と岡崎城ということでしたが、山城と近世城郭のそれぞれの面白さを堪能しました。来年は、「今川義元公 生誕500年」という節目の時であり、静岡・浜松・岡崎市ではそれぞれ記念イベントが行われることでしょう。当会も来年は、独自のイベントを企画中です。こうご期待ください。 文責:各務博俊